朝日新聞2004年3月23日朝刊 第2千葉
在宅ホスピス ノウハウ紹介−NPOが冊子を配布
在宅ホスピスを推進するNPO法人「ピュア」(藤田敦子代表)が、在宅でがん患者をみとった家族の体験談や、在宅ケアを受け入れている千葉市内の診療所などを紹介した冊子「家に帰ろう!在宅ホスピスケアガイドブック−千葉市版」を作成した。「末期がん患者が最期まで自宅で自分らしく生きられるように」との願いが込められている。
治る見込みのない末期がん患者が、病院のベットに縛らて最期を迎えるのではなく、住み慣れた自宅で痛みを取り除きながら暮らすのが在宅ホスピス。
冊子には、家族がすべての介護を抱え込まないために在宅福祉サービスや自助グループを利用する方法、在宅でみとった後にも満足感が残ることなどが記されている。訪問医など215件のデータや用語解説もある。
在宅ホスピス介護の経験がある藤田さんは「末期がんに直面したときの選択肢の一つになるといい」と話している。今後、ピュアと県などが協力して、全県版を作成する予定だ。千葉市版ガイドブックは希望者に配布。申し込みは今月中に、ピュア(ファクス047−448−7689)へ。